case005:たっかい買い物で遠慮、ダメ!ゼッタイ!【後編】
【後編】設計内容への遠慮、ダメ、ゼッタイ!!!の巻
出るわ出るわ「提案力への疑問」
『土地探しでの遠慮、ダメ!の巻』で、「そんなバカな」。
『担当変更への遠慮、ダメ!!の巻』で、「自己満ヤメレ」。
どんどんモヤモヤが降り積もっていった私。
そのカケラたちは、マイホームが完成して3年以上経った今もなお、私の生活の中にしっかり息づいています♡
不本意ながら半分に土地が減ってしまった我が家は、とても細長い家となりました。京都の町家みた~い、と言えば聞こえは悪くないのですが。
その上、「キッチンとダイニングを横並びに」「リビング階段を」「キッチンと洗面台を隣に」「庭で遊ぶ子供たちがキッチンから見えるように」という私の要望を入れると、きっと間取りの選択肢はほとんどなかったのでしょう。
それでもーーー!!!!!
「もっと満足度を上げる工夫、できたような気がする…」と、今なら思えます。
転がり出したら止まらない!アクション俳優養成所階段
望まない寝起きトレーニングが開催されないかヒヤヒヤ。
子供たちが必ずリビングを通って自分たちの部屋に行けるよう、コミュニケーションの面でもいいなと思って希望したリビング階段。
もちろんその目的通りにはなっていますが、2階へ一直線のこの階段。
すでに長女は一度、スタントマンのごとく転がり落ちています……
いま3歳の次女もいつかスタントマンデビューしてしまうのではないかともうヒヤヒヤで……
子供たちだけではなく、これってよく考えたら自分たちだって数十年後にこの階段をしっかり安全に昇り降りできるような健康体でいられる保証なんて無いわけで。
細長い土地の我が家の形状ゆえに、この形しかなかったのかもしれないのですが、それならそうと言ってほしかったし、転がり防止のために何か対策はできなかったものか……
ファイヤー中に背後を駆け抜ける子供たち
料理中でも洗濯機にすぐ行けるように、とキッチンと洗面所(脱衣所)を繋げたいと言ったのはもちろん私ではありますが……
実際に生活をスタートしてみると。
コンロで火を使っているその瞬間も、いま煮えたばかりのアツアツおでん鍋がコンロに置いてあるその瞬間も、子供たちはそこを通ってお風呂に向かうわけで。
フライパンやお鍋の取っ手が、走り抜ける子供に引っかかって鍋がひっくり返りでもしたら…
なんて思うと、料理中に少しコンロから離れる度にいちいち取っ手をコンロの奥側に向けるという仕事がひとつ私に課せられました。
これも、「こういう状況になりますけど大丈夫ですか」と一言欲しかったな、というのが正直なところです。
何置き場?謎の収納スペース、爆誕
ある程度何を入れるか考えないといけなかったとは…。
細長い我が家。玄関からリビングに至るまでに、廊下のような細長~いスペースができてしまいました。
「じゃあカウンターでもつけて、その下に収納家具入れましょう」と決まったまでは良かった。
カウンター下の収納家具は既製品でちょうどいいサイズがあったので、それを置くことに決めましたが、高さが足りなかった。
「でも空いた隙間も収納として使えますから」と言われて、私も安易に「あ、そうですね!」と決めてしまったものの……
A4も入らない。雑誌も入らない。見えないから飾り棚にもならない。
……まぁ…なんとか知恵をしぼって小さい漫画や絵本、ランドセル置き場にはしましたが…
あと数センチだったのに!!
あと数センチだけカウンターの高さを上げれば学校で使うA4のものがたくさん入ったのに……どうしてそう教えてくれなかったのでしょうか……
お風呂とトイレもキメ顔での出入り必須
これもきっと我が家の土地の形ゆえですが、玄関を入ってすぐ左にトイレ、すぐ右にお風呂への入り口があります。
すると、お風呂あがりの姿で「ああ~いいお湯でした~」なんて出てきたときに主人が帰宅して玄関ドアを開けるタイミングとかちあってしまうと、私の湯あがり姿は外から丸見え。
さらにタイミング悪く、我が家の前をもし誰かが歩いていたら……
そんなことを思うと、お風呂やトイレの出入りもうかうかしてはいられません。
外構工事をする際にも、まさかこんなに丸見えになるとは想像できていなかったので、目隠しになるようなデザインを希望しませんでした。
いやもうなんなら、玄関ドアを開けるといちばん奥にある和室まで一直線に視界良好!!!
ここも、「外から丸見えになっちゃうんで、目隠しつけますか?」と是非訊いてほしかった。
プロにお任せすれば間違いないよね、は間違いだった
すべての問題点は「土地の形状」に繋がっていることはもちろんわかっています。
それでもやっぱりこの場所が好きだし、本当に便利だし、ここにして良かったという気持ちは変わらない。
だからこそ、小さな工夫を各所に凝らして、細長い土地に住む現実をカバーするだけの満足度を上げてほしかった。その努力だけでも見せてほしかった。
さすが、何百棟もいろんなお家を作っているプロだな!と思わせてほしかった。だってせっかくの注文住宅なのに…。
いやむしろ、設計士さんに反対されても私が頑固に押し通した部分なんか、押し通して良かった!とすら思っています。
電気を点けずともリビングが明るくて大満足!
これは「家建てた人あるある」のようですが、自分の家の着工が始まって以降、よそのお宅を見て「あっ…!その手があったか!!」とようやくそこで気付くのです。
時すでにお寿司。
やっぱり打ち合わせ当時は自分の知識も今よりずっと少なかったし、なにより「プロなんだからお任せすれば大丈夫だよね」と安易に信じすぎてしまった。
「自分は素人なんだし、あちらはプロなんだから…」と遠慮することなんか全然なかったのに。
職場復帰まで時間もない、予算に余裕もない、家づくりの知識も経験もなければ文句を言う勇気もない。
住まいの購入を予定している人の中で、私と同じような状況の人はきっと少なくないはず。
あのときに、私に「設計内容に反対しても全然いいんだよ?」「実はこんなアイデアもあるんだよ」と教えてくれる人がいたら、良かったのに…な…
(体験者:愛知県 Wさん)
※写真は実際のご自宅および図面写真です。
case005:たっかい買い物で遠慮、ダメ!ゼッタイ!
- 【前編】土地探しでの遠慮、ダメ!
- 【中編】担当変更への遠慮、ダメ!!
- 【後編】設計内容への遠慮、ダメ、ゼッタイ!!!の巻(この記事です)